 |
 |
 |
展覧会「おとうさんとぼく」in ハンブルク
中学の頃から好きだったエーリヒオーザ−の展覧会を見にハンブルクへ足を運んだ。
思った以上に「おとうさんとぼく」の原画がナマで見れたことに感激した。
展示された原画の前でしばらく立ち止まり、クスッと笑ってから隣りへズレていく。そんな風景を何度も見た。
他にも風刺画家としての彼の作品を見ることができた。「おとうさんとぼく」としてのオーザ−しか知らなかった私にとって、それらはどれも大胆で、ペン先からインクと共に筆圧、意志までをも紙に染み込ませているといった感じ。時折紙にペン先がひっかかり、飛び散ったのであろう細かなインクのシミ跡は描いている時のカリカリというペンの音を想像させた。
また息子のクリスチアンを題材にしたデッサンには、風刺画とも「おとうさんとぼく」とも違う、もっともっと個人的なやわらかい雰囲気に包まれていて、親が子に向けるやさしい眼差しがあった。
原画の持つ力をこんなにも感じた展覧会は初めてかもしれない。好きな作家の作品ということもあるだろう。日帰りの慌ただしいハンブルク旅行だったが、気分はとても満たされた。
ドイツに来た際には、ぜひ書店に立ち寄って「おとうさんとぼく(VATER UND SOHN)」を手に取ってみてください。言葉いらずのコママンガはお土産にもぴったり。
「おとうさんとぼく」は、1934年〜37年当時ナチスから執筆停止処分を受けていた彼が、e.o.プラウエンという変名で週刊誌ベルリングラフに連載したコママンガです。2002.2
|