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さわってごらん ケミカルだよ
環境への配慮から手さげ袋持参がさかんになったと思われる西側と、国を挙げての節約法として持ち歩かざるをえなかった東側の手さげ袋。出発点が違うけど、東西南北・老若男女、ポケットやかばんのすみに手さげ袋を一つは備えている現象がおもしろいなと常々思っていました。 その手さげ袋の一つに、触れてみるなり思いっきり化学繊維とわかる東ドイツ製のモノがあります。国名(Deutsche Demokratische Republik)の頭文字を取り、その名も「DeDeRon (デデロン)」。この命名、やりたかった意図はすごくよくわかるけど、サウンドに美しさを感じられないのがイタいところ。町中でこれを持ち歩いてるおじさんおばさんを見かけては、サイケな柄に目を奪われて「ああ、けっこうかわいいなぁ」と思うけど、木綿の手触りが好きな私はやっぱり使う気になれません。 そんなデデロントートが、最近スーパーのレジなどで綿100%のエコトートやビニール袋と肩を並べているそうで、蚤の市などではお手製のデデロントートに出会えます。以前、東ドイツでは買い物の時だけに限らず小さなトートも作って貴重品など持ち歩いていたそう。壁紙の柄みたいなデデロントートの他に持ち手が皮製の手さげネット、もちろんカゴ等も使われていました。2003.5.8 |
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小さな図書館の小さな歴史
東ベルリンはMarzahn(マァツァーン)地区の風景をわかりやすく説明するならば、東京は板橋区といったところでしょうか。高島平団地よろしく高層のプレハブ住宅ビルがボコボコとそびえ建つ地域です。1980年代に入ってからの都市計画により現れたマァツァーンの街並みは今、人離れが深刻でビルに空室が目立ち、地区財政の台所も厳しく、その余波がこの地区のある図書館にやってきました。 数カ月後に壁が崩壊するとは思いもしない1989年7月に開館し、2003年3月いっぱいで13年8ヶ月という短い歴史に幕を閉じた小さな図書館。所蔵されていた本たちの一部は別の図書館へ引き取られ、残ってしまった本たちは利用者へ、ということで4月に入り3日間のブックバザーが行われました。 バザー初日はびっくりするほどみんな本をかかえてレジの前は長蛇の列!買われていく本たちは支払いと同時に図書館のデータを消され、バーコードも取られていきます。のんびりかまえていた職員さんたちも、この作業に没頭せざるをえないほどの量をみんな買い込んでいきます。 そんな慌ただしさも、最終日にはがらんどうになった本棚と「売れずに残ってしまった本たちはどこへ行くの?」と名残り惜しそうに質問する2人のおばあさんだけに。たくさんの本を手放していく作業をした職員さんたちのなんとも言えない寂しそうな表情。 開館当時がぎりぎり東ドイツだったことで多くの地図や絵本、写真集などが東ドイツ発行のモノでした。人々が利用した本たちだから多少の痛みは仕方なく、それがまたたくさん貸し出された証しでもあるなと思うとなんだか熱いものがこみ上げてきます。普通の書店や古本屋さんで買ったモノとはまた違う愛着のある本となりそうです。2003.4.23 |
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