レミさんも仰天?
旧東独のもてなし料理法

「旧東独版 暮らしの手帖」の版元でもある「Verlag fuer die Frau(主婦のための出版社)」は旧東独の庶民に向けて非常に多くの雑誌を送りだして来た出版社であります。その数ざっといくつか未確認ですが、きどらず生活感のある写真・具体的な商品使用方法やアドバイスアイデアが掲載してあればほぼ「Verlag fuer die Frau」と言っていいでしょう。増刊号もけっこう出していたようで今回はその中から非常にユニークな2冊をご紹介。

1980年発行の「Bunt Garniert(食卓に彩りを)」。以前から旧東のスーパーはどんな品揃えだったのだろうと興味を持っていた私。チェブラ−シカの1コマにスイカの皮でゲ−ナたちが転ぶシーンありましたよね。本来ならバナナであるはずなのにスイカなのは庶民には馴染みのない果物だったからだとか。旧東独においても同様だったようで、この雑誌にも登場しません。ちなみに手に入りにくいバナナは自由の象徴として映画の1シーンに描かれ登場したりもします。

で、この雑誌。何がすごいかって限られた食材をいかに技巧をこらして食卓を彩るか、人参・トマト・ラディッシュ等々の限界に挑戦!!といった感じ。アイデアの多さに頭が下がるばかりです。そして平野レミさんに通じるアイデアもあり、これが爆笑もの。つま楊枝に刺したミートボールを土台のキャベツにグサグサッと刺す。キャプションには「台所の我らのリーダーキャベツ」とな。確かにドイツにおいてキャベツ・じゃがいもはリーダー的存在であるけれども‥‥これもてなされた日には、どう感想を述べるべきか。むむー。

ある食材を土台にする・くり抜いてボウルにみたてる(←キャベツでもやっちゃいます)アイデアは60年代発行「KOCHEN fuer junge Leute(若者のための料理)」に既に登場。制作側お気に入りの技法だったのかなぁ。「Verlag fuer die Frau」の雑誌は、限られたものの中で工夫をこらし少しでも楽しく素敵に(?)暮らそうという気持ちを大切にした出版社のように感じます。2002.9.20



写真上:某料理番組でレミさんは白菜をツリーにみたててX'masを演出。翌日それを使って鍋をし、穴のあいた白菜を食べながら「昨日はたのしかったわねぇー」となるんだそうです。このキャベツのその後も知りたいですね

右:ラディッシュの切り方あれこれ。刺身のつまとして応用が効きそうなアイデアがたくさん

左:その名も「ごちそうサボテン」。もう笑いが止まりません



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西ドイツの女の子になるための参考書

おこづかいで初めて買ったマンガ雑誌は「りぼん」。単行本になった池野恋やら岡田あーみんも買い揃える程でしたが、結局どれも売ったり、譲ったり、又貸しされて戻ってこなかったり。今、私が昔「りぼん」の読者であったことを証明してくれるものは、本誌でも単行本でもなく、ふろくの「女の子ブック」だけ。

陸奥A子の表紙に中のイラストはおーなり由子、ロンロンママの西村玲子とそうそうたる顔ぶれ。料理や裁縫、お部屋の模様替えの提案をしていて、「あなたに役立つ情報がいっぱい。今日からあなたもキラキラ少女」と表紙に謳っています。随分大切に今まで持っていた割に全然活かした使い方を私はしていなかったようです。

さてこういった類いの本、ドイツにもありました。1962年西ドイツ発行。私と世代が異なりますが、いつの世も女の子たちの興味あること、考えてることは同じなのですね。料理や裁縫もさることながら、写真の撮り方、押し花の作り方等、学園モノの物語もあるわあるわの総ページ318!なかなか読み終わりません。イラストを眺めているだけでも大満足の女の子百科です。

「乙女チック」だとか「少女心」という言葉から縁遠かった私にとって「女の子になる」ことはどうでもよく、こういう世界を覗くことが昔から好きだったということに今回気がつきました。



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レーニン おしゃれ プロバガンダ 恋愛

どうです?表紙だけでも買ってしまう恐れ多アリ!のデザインだと思いませんか?以前からDDR(旧東独)の雑誌には興味があって集めていたけれども、この雑誌の存在は知らなかった。その名も若者向け雑誌「新しい生活(もしくは人生)」。

この手の雑誌を見つけたからといって当時の若者像を完全に理解することは難しいけれど、少なくとも壁の歴史だけでは見えない何かが見えてくるような気がします。政府機関FDJ(自由ドイツ青年団)発行、軟・硬巧みに取り上げているところがおもしろい。

レーニンについてのページの次には突然!今どきの恋人たちルポ。そしてプロパガンダも忘れずに、その後は連載写真小説(これがめちゃめちゃキュート!)。なんかうまく操られてるなーという気が、、、。最後には日に日に高くなるテレビタワーの写真が添えられていて、(手に入れた雑誌が)60年代モノということもあり、希望とか未来とかを感じるつくりになっています。
1967年8〜10月号掲載の連続写真小説は、電車内を舞台に若い男女が出会うストーリー。 次回の11月号で完結らしく、どうやって終るのか気になるところ。