スタンドカラーやフリル使いのワンピースなど80年代ファッションが見逃せない。1981年発行。
化繊ファッションショー

FROESI」は数ある東ドイツ児童雑誌の中でもとくべつ付録の多かった雑誌。「学研かがくのとも」や今なら「こどもちゃれんじ」といったところ。作って試して楽しむ雑誌。

約8×16センチ大、軽い札束くらいの厚みの小冊子「mini FROESI」も付録のひとつです。コマ漫画で楽しませてくれる時もあれば、テーマをひとつに絞って「プレハブパネル建築について」「ピオニール団について」と子供向けながら詳しく掘り下げている時もあります。

そして紹介する号は誌上で繰り広げられる子供ファッションショー。でもね、やっぱり一筋縄にはいきません。デザインの視点からではなく「化繊ブランドについて」のショーなんです。天然素材よりどうしてこんなに合理的という、ビバ!化繊な文章が続きます。

既に60年代の女性雑誌に「化繊は美をもたらす」なんて記事があり、こういった風潮は戦後どの国でも一時期あったようですが長く続くところが東ドイツ的特徴で、各化繊について詳しく説明してあるものの、メリットだけでデメリットは記さない片寄った情報なのが残念。

ご存じDeDeRon/デデロンも登場するショーは、イラストでやってのけた事で幸か不幸か化繊のテロテロ感が伝わらず、かえって服のデザインやパターン、冊子の構成に興味が移る一冊となっています。2003.8.22






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切手絵画館 第1回

ギザギザのフレームに収まった小さな小さなアート、切手絵画館へようこそ。

国をアピールする手段としてはもちろんのこと時代から文化習慣まで、切手の持つ情報量というのは計り知れません。今回の作品は、子供向けテレビ番組の人気キャラクターたちをモチーフに、子供の日(6月1日)を祝いました東ドイツの切手たち。長年に渡って大衆娯楽誌「Das Magazin」の表紙を担当したWerner Klemke/ヴェルナ−クレムケ氏が筆をとった1964年の切手。色とりどりのクレヨンの上を覆うように黒のクレヨンで塗りつぶし、スクラッチしたような効果の遊び心あふれるかわいらしい作品です。

奇しくも今年はドイツでもテレビ放送開始50年。東ドイツのテレビ史を語る上でこれらのキャラクター達は重要かつとても人気がありました。西ドイツに遅れること2年、東ドイツでは1969年10月、テレビ塔完成と同時にカラー放送が始まっています。ですからこれらの切手はまだモノクロ放送時のもの。来るべき時代に先がけて描かれたカラフルな世界に、カラー放送への夢は募ります。そしてカラーテレビが発売されてから国民へ普及するのは、それからもうちょっと先の話となります。2003.6.13






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熱心に集めてるつもりはないけれど、安価なこともあっていつの間にか集まってしまった東ベルリンのガイドやマップたち。
過去先案内図 発売中

昔の観光ガイドや地図が好きで、それらを眺めては訪れたいと思うことがよくあります。今ではすっかり街並みがかわってしまっているかもしれないのに。まったく役に立たないかもしれないのに。今日、大手書店で見つけた地図はベルリンの過去と現在の架け橋にもなる面白い切り口の地図でした。

2003年発行「東ドイツの首都ベルリンマップ」。ここでは私のアパートの住所も違う名前です。もう取り壊されて存在しないレーニン像カエデの葉の建物がある位置も示しています。今まで気にもとめなかった建物や通り過ぎていた道が、地図上では重要な意味を持っています。亡き国の情報を載せた地図をあえて今発行することにどんな意味があるのでしょう。

ドイツ語で「ノスタルギー(懐古)」と「オスト(東)」をかけ合わせた「オスタルギー」という言葉が再びもてはやされている昨今、マスコミは旧東ドイツ製品がトレンドだとさえ言い放ちます。残念ながらこの地図にも「オスタルギー」の文字が見られます。こういった流れの中で、流行やブームの一部としてこの地図が終ってしまうのだとしたらもったいない事です。

この地図を持って散歩に出ることで、想像力を頼りに頭の中で東ドイツの首都を再現することが可能です。壁に囲まれた普通ではない環境の日常風景を思い浮かべることで、流行りものとして東ドイツを扱うことはどうなのか、今一度東ドイツがどういう国だったのかを考えるきっかけを与えてくれるように思います。少なくとも私にとっては。2003.4.14

ベルリンの最寄りの書店にてぜひお買い求めください。日本語でとは言いません、せめて英語版の発行も。