ミレンカはどこ?

少女イヤナの元に誕生日プレゼントとしてミレンカという名の人形がやって来た。素敵なソルビア民族衣装を身にまとったミレンカに喜ぶイヤナ。もともとイヤナが持っていたお人形、プライドの高いリロはそれがおもしろくない。そのことに勘づいたのかミレンカはイヤナの誕生日翌朝、突然姿を消してしまったからさぁ大変。

「ミレンカはどこ?」、探し求める先としてシュプレーヴァルトが登場します。ベルリン市内から電車で東南へ約1時間。細かく枝わかれしたいくつもの細い川からなるシュプレーヴァルトは水路めぐりとピクルスが美味しいことで有名だけど、ここは西スラブ系の種族ソルビア民族が住む場所でもあるのです。

「FREDERIC」にひきつづき、Eberhard Binder氏の絵本は個人的にもとても好き。だって観光ガイドいやそれ以上に描かれている町や村へ行ってみたくなる要素をたくさん含んでいるんだもの。そして「Wo ist Milenka?/ミレンカはどこ?」はペン1本、トーンを使わずカケアミだけで明暗をつけ、あとは色指定。これであののどかな水郷と透き通るような水面を描ききっているのだからすばらしい。日本の漫画というよりはスケッチに近い感じ。タートルネックにベルボトム、腰に巻いた太めのベルトとストラップシューズのイヤナがじつにかわいらしい、初版1974年の作品です。2003.10.20























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