ヒッチハイクのクマ

ハンブルク方面からベルリンへ車でお越しの際は注意して下さい。「乗せてくれぃ」と言わんばかりのクマがあなたを待っています。トラックや大型バスがビュンビュン通る国道5号HEER STR。そんな国道のクマだもの、ちゃちい像ではございません。

土台からはみ出た足、むきだしのツメ、ダイナミックに表現された毛並み。鼻の穴も大きく膨らんで、かわいい系では決してないけれど、背中のヒッチハイクな姿勢はなんとも言えません。

旧東独と西ベルリンの境い目だったこの地域。以前、このクマはチェックポイントにいたのだそう。


     
みどりのおばさんみたく黄色い旗と帽子を付け加えたくなる後ろ姿。横殴りの強い雨に打たれて、カメラ濡れるわトラックに水かけられるわで激しいクマハントでした。



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戦前、2次大戦、戦後と3つの時代を生き抜いて、かれこれもう74年も授乳を続けております。ひゃ〜。

おっぱいクマ

学校の遠足で動物園に行くと、対象物が多すぎてどれもかけ足見学。パンダなんて人の頭ばかりで見れなかったか、本人(パンダ)が欠席か。感想文は、「はじめにパンダを見ました。次にキリンとライオン。そして猿。」順序を説明しているだけで、書き直しを何度も言い渡されたものです。

で、皆さんは子グマがどうやってオッパイを飲むか、知っていますか?自分の無知をさらすようで恥ずかしいけれど、馬のようにお母さんの下に入り込むようにして飲むんだとばかり思っていました。では猫や犬のようにかと言うと、そうでもないらしいのです。

ある日曜日の昼、ちょうど礼拝が終わった教会のお向いに私はいました。税務署の玄関の前。このクマに会うために。なんとも微笑ましい、それでいて妙なポーズだと思いました。これが授乳のスタイルだと後に児童本を見て納得しましたけれど。ちなみに白クマだとまた変わってくるようです。

それにしても、小学校の遠足で授乳の様子は見れなかったにせよ、私は何を見てきたのでしょう。動物そのものよりも、点呼をしている級長やお弁当を食べた場所、友だちとの何気ないおしゃべり。そんなどうでもいい事ばかりがよみがります。



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「おかえりなさい」のクマ

ベルリンのクマたちの中には、本来の場所とは違う場所に置かれているという例が少なくありません。そんな中珍しく元場所に戻ってきたというクマを紹介しましょう。去年東ベルリンの動物園「Tierpark」から42年ぶりに旧市庁舎分館の大きなホールに戻ってきました。

バスケットボールが悠々とできる広さとアーチ型の高い高い天井。解放感でいっぱいのこのホールは戦前「Baerensaal・クマのホール」と呼ばれていました。戦後、東ドイツ政府はココをモダンな会議室にしようと今までの装飾、内装全てを隠すかのように改装。そして、今やこの(モダンな)場所には相応しくないということになり‥‥、結果、クマは「Tierparkへ、ホールはモダンとは程遠い冷たく味気のない、密閉感のある場所に。それから東西統一を経て、再びこのホールを元の姿に戻し、クマも無事帰還を果たしたのです。

と、なんだか歴史に翻弄されたクマのようですが、「Tierpark」内では子供広場に置かれて、にぎやかな日々を過ごしたんじゃないかなと思うのは私だけでしょうか。里帰りを果たした際には、警察音楽隊の奏でるバッハとたくさんの人にお祝いしてもらったちょっと贅沢なクマなのです。

置かれている場所によって、クマの見え方も変わってくるから不思議。威厳も再び出てきた感じ。現在「Tierpark」には、コピーされた新しいクマがいます。他にもいくつかの像が「Tierpark」内にあるので今後レポートしていきます。お楽しみに!