|
月明りに寄り添うエスターの歌声
モーツァルトの曲に「Eine kleine Nachtmusik/小夜曲」というのがありますが、Esther Ofarim/エスターオファリムの「Melodie einer Nacht/ある夜のメロディ」は私の定番小夜曲。
その美しい風貌と落ち着いた佇まいは雑誌「ダスマガジン」で存在を知ってから忘れられず、行き着けの古本屋さんで売られているレコードの山から見つけると、決してレコードに明るくない店主のおじさんに「おぉ!いいものを見つけましたね」との太鼓判をもらいました。
|
 |
「夢のような時間のはじまり あなたにささやくの ここにいて ここにいて わたしのそばに(ある夜のメロディ)」
「私のハートが歌うの ボンジュールアムール 大きな喜びと共に ボンジュールアムール ねえダーリン あなたをこんなにも愛しているの(ボンジュールアムール)」
|
 |
シンプルな愛の歌が、エスターに歌われる事によって少女のあどけなさや乙女のいじらしさにあふれ、写真を見ただけだとそんなに感じなかったのですが歌声を聴いた今、あまりにも可愛過ぎ!と思うばかり。
彼女主演のドラマもあったらしく、挿入歌として起用された曲がこのアルバムには収録されています。すっごく観たい、その作品。
「Dirty Old Town」といった炭坑の町を思わせる曲では、しっとりと叙情あるものに。映画「リトルダンサー」などに見られる2階立ての連続住宅が幾重にも重なる、暗いとさえ感じる町並みが、ベルリンという大都市の夜の1室にメロディを届けてくれるなんて。寂しいけれど何故か落ち着くお気に入りの曲です。
東西ドイツ盤が存在するこのアルバムは収録曲が微妙に異なりますが、どちらかというと東ものの方が夜の帳にピッタリみたい。
夫と共に活動していたエスターは離婚後個人活動のキャリアを開始。現在は故郷イスラエルとドイツを拠点にコンサート活動をしているそう。レコードに針を落としながら、彼女の歌声を体験する機会に恵まれる2005年であるといいなと、ある夜に思う私なのでした。2005.01.07
|
|
|
西ドイツ盤(写真上)と東ドイツ盤(下)。夫であったアビはその後プロデュース業などをしてる模様。
|
 |
|
|