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映画のシーンは借用できませんからお話に合うようなイメージのカットを 所有する古書や古雑誌からセレクトしました。苦肉の策でございます。 そんな部分も楽しんでいただけたら嬉しいです。 |
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映画「Helden wie Wir/我ら英雄たち」 主人公クラウスの学年に転校生がやってきた。彼女の名はイヴォンヌ。自転車二人乗り、放課後木の下で地図帳を広げたり、砂場でのおしゃべり。これは東ドイツの小さな恋のメロディ。「二人でアムステルダムへ行こう」、プレハブ団地に囲まれた公園で約束するふたり。均一化された建築物さえも初恋の重要な要素となりうる瞬間。 赤いチューリップはイヴォンヌの花。1970年代東ドイツという国の小学校で地理の授業中、ほとんどの子供たちが世界地図を赤く塗る中でひとり世界中をチューリップの花でいっぱいにした女の子。そしてそれは自由と平和のしるし。 |
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クラウスがピオニール団の合宿中、何も言わずに突然引っ越してしまったイヴォンヌ。十数年後に再び出会ってみれば、彼女は反政府運動に参加。クラウスはなんだか流されるままシュタージ(秘密警察)の身。これは東ドイツのロミオとジュリエット? 「SONNENALLEE」のミヒャはポップスターに、「Helden wie Wir」のクラウスはヒーローになりたがっている。Thomas Brussig/トーマスブルスィヒが描く主人公は普通一般の男の子にありがちなあこがれと現実のギャップをうまく表現している。想像力豊かなクラウスの夢の世界はいつもかなりいっちゃってて、妄想という言葉では片付けられない誰でも一度は考えたことがあるだろう想像場面の連続。そしてそれらの夢はヒーローになりたい願望でいっぱいなのに、現実はもがきもしない無力感みたいなものが漂っている。無力感ということで言えば「グッバイレーニン!」のアレックスもそうだった。壁崩壊を機にいきいきとしてくるのが印象的。 映画は全体的に暗い仕上がりでメリハリに欠けることは否めないけど、撮影手段が非常に面白く室内からの外観がテレビ映像だったりアニメーションだったり。「グッバイレーニン!」ほどの完璧さを求めず、観客に思いっきり合成だと分からせる愛嬌でもっていい効果を生み出している。かと思うと「フォレストガンプ」で一躍有名になった映像技術を活かした場面もあり、加えて70、80年代の映像もふんだんに盛り込まれているコラージュのような映画。 |
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