隣国フランスの洒落っ気とチェコやポーランドなど東欧の素朴さの間に挟まれた、ドイツの日常文化をお伝えします
 

11月から生活の拠点を東京に移すことにしました。

母国とはいえ、東京に戻ったら何が出来るのか不安でいっぱい。でも、とにかく今は日本に持っていけないアレコレを処分しないことには帰れない。本棚とかソファとかホント厄介…。

今ベランダから見えてるテレビタワーが数ヶ月後には新宿副都心に変わってるんだな。そして今度ベルリンに来る時は、今まであったものがなくなって、なかったものが現れたりしてるんだろうな。そんなことを考える毎日。

ちなみに画像はスイスのベルンに行った時のもの。必ずもう一度訪れたい街。


夏の休暇シーズン、猫の面倒を見てもらった私は今、お隣さんの植木の面倒を見ています。助けてもらったからこそわかるありがたさ。喜んで引き受けました。

ところで先日お伝えしたNHKの連載に取り上げた「Gartenzwerg」。いったい何なのかわからない人も多いかと思い、今回画像をつけてみました。一番わかりやすいのは、仏映画『アメリ』に出てきた陶器の人形。赤い帽子をかぶったおっさん顔の彼です(でも映画の彼は割とかわいい表情だった記憶が…)。この陶器の故郷がチューリンゲンの森なのでした。

この「Gartenzwerg」、はっきり言ってこれまで避けて通ってきた対象物の1つ。「庭に飾っている人の気が知れない!」位の勢いで見て見ぬフリしてました。私の知ってる&知りたいドイツは合理的で洗練されていて…、なんて思いがずっとどこかにあったのかも。でも、本当のドイツを紹介するならこれも取り上げないと! という妙な使命感を感じていたのも事実。ドイツもいろんな側面があるってことで。とにかくすごく楽しい撮影でした。おっさん顔のくせしてフォトジェニックなの。

実際に工房に出向いて撮影させてもらったんですけど、不思議なもんでいつの間にやら「Gartenzwerg」が愛おしく見えてきちゃって(ホントに!)。危うくあれこれ買い込むところでした。ちなみに、来月発売の10月号でも同じ現象が起こりまして…。恐るべし、コテコテのドイツデザイン!!


ということはどこかに行っていたわけで、3週間ばかし東京へ帰省していました。今回はいつもとは違った名目の帰省だったので、久々の日本をほとんど満喫しないまま帰途。もう一度、宇治金時を食べておけばよかった。

2008年下半期に入った途端、せわしない日々が続いてサイトの更新も滞りがちになってます。更新しない間に、NHKテキストの連載が2ヶ月分発売になってしまいました…。先月発売になった8月号では「Gartenzwerg」を、今月発売の9月号ではオクトーバーフェストに合わせて「ビール醸造所のビアマグ」を紹介しています。コテコテのドイツデザイン強化月間は次号まで続きますのでひきつづき書店などで目にして下さるとうれしいです。10月号はかなり面白いと思います。

日本帰省中、同じアパートに住むシュミットおばさん宅に居候したウチの猫旦那は、私の事をすっかり忘れてしまっている模様。なんて薄情な奴っ! お礼を言うのは私の方なのに、おばさんから「猫ちゃんの面倒見れてうれしかったわぁ。ありがとう」って言われちゃった。相当可愛がってもらったみたい。ありがたいことです。


先週は、取材とリサーチを兼ねてエルツ山脈に行ってきました。

この山脈もまた遠かった…。今や片道5時間・乗り換え3回以上は当たり前、まったく動じません。ただ1つ、これで駅弁にありつけたら最高なんだけどなぁ。

画像は、放し飼いの飼い猫のために「スピード落として走ってね」という標識。木製玩具の産地で有名なザイフェンの道ばたで見つけました。しっぽの立ち具合がかわいいな。


すみません。

現在発売中のNHKテキスト「テレビでドイツ語」6月号、「ベルリン・街灯ウォッチング」と題して目抜き通りの街灯デザインについて紹介しています。街灯野外ミュージアムの情報も掲載されています。ぜひお近くの書店などでパラパラと見てやってください!

ちなみに先月5月号では、ブレヒトの妻ヘレーネ・ヴァイゲルが愛用したブルーオニオンについて紹介しました。ブルーオニオンとはマイセンが生み出した絵柄の名称ですが、掲載誌では「庶民のブルーオニオン」についてまとめました。こちらもブレヒト&ヴァイゲル記念館の情報を付けました。

今年の連載は、コテコテのドイツデザインについても取り上げていこうと思っています。「自分の好みじゃないから」と敬遠していたデザインも多々。日記をおろそかにしている間に、チューリンゲンの森と黒い森へ足を運んできました。そして明日はSpreewaldへ。気がつけば森ばっかりです…、最近の取材先。


先日、旧東ドイツで数々のポップスを生み出した作曲家ゲルド・ナチンスキーさんにお会いしました。

集中的にDEFAフィルムを観ていた時期に、たまたま古書店で見つけたナチンスキーさんのレコード。針をおとした途端、鳥肌がブワーッと立ちました。それ以来、いつかお会いできればなぁと思っていたのです。「人生を謳歌するような音楽を作ることをモットーにしている」と言っていたナチンスキーさん。「ああ、やっぱり!」と、その人柄に触れて彼の音楽がますます好きになりました。彼の音楽を聴いていると、なぜか空を仰ぎたくなるのです。

別れ際に持参したジャケットにサインをくださり、ふっくらした温かい手で握手もしてくれたナチンスキーさん。古書店でその名を知ってから5年。実際にお会いできるなんて私は幸せ者です! 忘れられない思い出と宝物がまた1つ増えました。


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A Pinch of Berlin
2006.10.10
新サイト、オープンしました


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【出版物の紹介】

Book

切手で旅するヨーロッパ
山田庸子 著
Collection : BUSY TOWN
ピエブックス 刊
1,600円+税


Book

ドイチュラント
ドイツあれこれおしながき
山田庸子 著
ピエブックス 刊
1,900円+税


Book

展示図録
ヴェルナークレムケの世界
山田庸子 企画・編集
1.260円(税込み)

京都・恵文社一乗寺店
東京・ユトレヒト
等にて発売中


【プロフィール】

山田庸子 Yoko YAMADA

東京生まれ。フリーランスのグラフィックデザイナーを経て、 1999年末から拠点をベルリンへ移す。現在は執筆業を中心に、 旧東ドイツの庶民文化を紹介する活動なども行っている。


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