隣国フランスの洒落っ気とチェコやポーランドなど東欧の素朴さの間に挟まれた、ドイツの日常文化をお伝えします
 

行って参ります。来月は日本へ帰省なので、早めに文章書きに必要な資料を求めに。

びゅんと行ってびゅんと帰って来たいところを、往復鈍行で行く覚悟。しかも日帰り。懐を節約という名目もあるけれど、気持ちよく揺られて寝るいい機会だったり、突然面白いアイデアも浮かんだり。乗り換えが多いとげんなりするけど、1回くらいなら許容範囲内。でも、いつかは乗り換えなしのICEで「出張です!」とかかっこよく言えるようになりたい、という気持ちも少し。

必要な書類を集めた後は、ずっと行きたいと思っていたカフェに行ってランチをする予定。むしろ、これに胸躍る。しかもその後に体力あれば、レコード屋行っちゃうかもという勢い。まったく何しに行くんだか…。いつも立ち寄るミュージアムと古本屋は今回は無理そう。体力的にも懐的にも。帰りの電車はグッタリかな。でも、遠出はやっぱりワクワクする。メインのリサーチしっかりやらないとね、これを怠ってはいけない。


クレムケ一家のお茶会にお邪魔してきました。知人の方にまじって、いろいろな思い出話に耳を傾けてきました。秘蔵VTRなども鑑賞し、生前のクレムケさんにはじめてお目にかかれた日となりました。

クレムケさんの娘の1人クリスティーナさんはご自身も画家であり、お父様にそっくりな画風もお持ちで、東独時代には幼児雑誌『BUMMI』などに作品をよく発表した方でもあります。そしてなんとクリスティーナさんは「黒猫カーター」の継承者でもありました! 

今は自宅をアトリエに多くの生徒さん達を抱え、子ども達の前でささっとカーターを描くこともしばしば。添付の写真は手書きの譜面の上に音符を鼻にみたてたカーターのらくがき。このさりげない笑いの感覚もまた父親譲り。微笑ましいです。


バーゼルを経由して首都ベルンへ。「ベルンの奇蹟」としても有名な1954年のサッカーワールドカップの開催地でもあります。リサーチかねつつ個人的な旅行でもあったのですが、初スイスにすっかり魅了されて帰って参りました。本当に周囲、山ばっかりでした。

ワールドカップといえば、4月スタートの「NHKテレビドイツ語会話」の話題がワールドカップ1色に染まっています。ドイツ語の勉強はもちろん、ワールドカップがより楽しくなりそうな話題もふんだんに盛り込まれています。もちろん「ベルンの奇蹟」についても!

そんなサッカーの話題に隠れて、「私の好きなドイツのかたちとくらし」と題したページの連載を担当することになりました。第一回目は「ベルリナーベア」について。機会あるごとにこの街の紋章について話題にしてきましたが、今までのものに比べるとかなりの文章量となっています。これまで意識的に避けてきた個人的な感想も盛り込みつつ、ちょっとしたインフォ情報も文末に付けています。エッセイのようでもありコラムのようでもあるスタイルで、ドイツの魅力をお伝えできればと思っています。


駒込マルクトの塚本太朗さんから届いた郵便物。

中身は、近頃発売になったプチグラ刊の『あたらしい教科書(1)雑貨』。太朗さんが声をかけてくださり、最終章「ヴィンテージ」、「DDR」についての説明を寄せました。なぜ東独雑貨にはプラスチック製が多いのか、ということについて触れています。興味のある方はぜひ。

本書は「かわいい」からスタートした雑貨への魅力を深めて、もっともっと雑貨とその世界を楽しもうといったコンセプト。教科書というタイトルにあるように「へぇ〜」や「ほぅ!」といった感嘆句が止まらない書籍です。

そんな書籍の魅力もさることながら、本が入っていた封筒がやけにファシング(ドイツのカーニバル)風で、ものすっごく愛らしかったので思わずパチリ。ブルーナさんの切手も埋もれるほどのカラフルさにやられました。なんかめでたい気分になってきます。春も近いです。太朗さん、ありがとう。


定期のバイト終了後、るるぶの献本を何件か済ませて帰宅。なんだか疲れてそのままうたた寝して気がつけば深夜2時になっていました。

そんな時間に起きたものだからそのまま目が覚めてしまい、しかたなく仕事にまるわる雑事などを片付けつつ…、例のクラシックラジオをかけてたら、朝から「剣の舞」ですよ…。もっとゆとりのある曲かけてくださーい(笑)。

間違いがなければ今日は雑誌『Bym』の発売日。パラパラめくって気楽に読みたい雑誌もドイツ語ってだけでげんなりします。それでもたまに買ってみたりします。先月の『Bym』は、東独雑誌『MM』を使ったファッションページがあったりしてステキだった。

バレリーナを目指してたけど、突然踊ることに魅力をなくして今は普通の大学生という女の子のレポもすごくよかったし。『Bym』は私がベルリンにいる間に何度かリニューアルしてて、前回のリニューアル以後立ち読みすらしなくなってたけど、ここに来てまたちょっとよくなった感じ。


「'06-'07年版るるぶドイツ」、ベルリンのコーディネイトをしました。

人と人の間に立つコーディネイトのお仕事は、時々嫁と姑の間に悩む夫の立場に似ています。いえ、決して今回の仕事が大変だったということではなく、一般的にそんな感じがします。

今回とても勉強になったのは、日々の作業ではあまり関係ない機関への打診の仕方。電話、ファックス、メール、あらゆるツールを駆使してなんとか担当の方にたどりつくという作業。大きな機関ほど「本当に担当の○○さんはこの世に存在するのか?」っていうくらいつかまりにくく、それまでのたらい回しぶりは本当に狐につままれたみたい。絶対同じ人なのに、聞く度に秘書の方の名字が違うのです!

基本的に電話がきらいです。でも「これは電話でドイツ語に慣れるいい機会だ」と思い、連日じゃんじゃんかけまくりました。日本からの献本もどっさり届き、週明けから献本ツアーが始まります。これを済ませてはじめて今回の仕事が無事終了するので、あともう少し、最後までしっかりやらねばです。コーディネイターを本業にしてる方にしたら、きっと当たり前のことばかりですけども…。

そして、こうした作業が終った今、電話が鳴るとビクッとします。電話嫌いは克服されてないみたいです。


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A Pinch of Berlin
2006.10.10
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【出版物の紹介】

Book

切手で旅するヨーロッパ
山田庸子 著
Collection : BUSY TOWN
ピエブックス 刊
1,600円+税


Book

ドイチュラント
ドイツあれこれおしながき
山田庸子 著
ピエブックス 刊
1,900円+税


Book

展示図録
ヴェルナークレムケの世界
山田庸子 企画・編集
1.260円(税込み)

京都・恵文社一乗寺店
東京・ユトレヒト
等にて発売中


【プロフィール】

山田庸子 Yoko YAMADA

東京生まれ。フリーランスのグラフィックデザイナーを経て、 1999年末から拠点をベルリンへ移す。現在は執筆業を中心に、 旧東ドイツの庶民文化を紹介する活動なども行っている。


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