隣国フランスの洒落っ気とチェコやポーランドなど東欧の素朴さの間に挟まれた、ドイツの日常文化をお伝えします
 

2冊目の著作となります『切手で旅するヨーロッパ』が来月3月から書店に並ぶ予定です。

本に掲載されている全ての切手はBUSY TOWNの店主松本さんのコレクション。私は今回、文章だけに徹しています。

デザインの視点から見た新しい切手収集。それに関連する雑誌の特集や書籍など既にたくさんあることから、お話を頂いた時、私に務まるかちょっと不安でした。けれど松本さんのコレクションを拝見した時、仕事を忘れて純粋に楽しんでいる自分がいたので、この気持ちを維持しながらステキな本に仕上げていければ、との思いで作業しました。切手の魅力はもちろん、そこに隠された各国の習慣やエピソードなども盛り込みました。デザインからだけの視点にちょっと飽きていた方や、この切手は何を意味するのだろう?と思っていた方たちの、切手への関心が今まで以上に深まればとてもうれしいです。

また、松本さんの素晴らしい営業力で、各地でのイベントも企画されています。書籍だけでなく、ヨーロッパ各国のステキな切手の販売も予定しているそう。詳しくはBUSY TOWNのサイトをチェックです! 


「リトルプレスの楽しみ」フェアが、9階のフェア台で3月中旬まで開催されています。

このフェア、「リトルプレスの楽しみ」の販売と並んで、本書で紹介されている冊子も実物販売されているという催しだそうで、数々の素敵な作品にまぎれてクレムケ展の図録も並んでいるようです。お近くにお寄りの際はチラと足を運んでみて下さいませ。ちょっと値は張るけれども、一般の書籍ではなかなか出来ない試みもたくさん詰まっているたくさんのミニコミに会いにぜひ。できることなら、私も行きたい…。

歯医者続報。本日ドキドキの診察を受けましたが、虫歯一本もなく歯石を取って終りました。私の歯医者通院日記もこれにて終了です…あっけない。ただ年に一度の検査&お掃除は受けた方がいいということで、これは保険外になってしまうのだけど、ぜひ受けようと思います。ちなみに例の熟練医、今日はとても機嫌がよく、歯科医ジョークをとばしてました。前回は忙しくて余裕がなかっただけだったみたいです。でもやっぱり強面なの。


毎年2回開催される「ミュージアムの長い夜」。ベルリン市内にある美術館や博物館、ギャラリーなどが夜遅くまで開館される恒例のイベントで、今年も先月末に開催されました。各機関をつなぐ特別バスも出るというお祭りに近い催しです。

共通チケットを買って精力的に各ミュージアムを回れば回るほどお得という素敵なイベントなのですが、実は1度しか行った事がありません。人が多いと気持ちが焦り(=とても流されやすい性格)、そのうち「チケットの元を取らなくちゃ」と(=バーゲンに近い心理)、せこい自分が思いっきり出てしまうイベントでもあるのです、私にとって。結局、何を観に来たんだか…という虚しい思いを経験をしてから、1つのミュージアムじっくり型で行こう!と決めました。

今回の「ミュージアムの長い夜」が開催された日に、私はそのイベントとは関係ない個人主催の「ハンガー展」に行ってきました。そうです、コートやジャケットをタンスにかける時に使われるハンガーです。こんなかさばるモノを収集しようだなんて、世の中って本当にいろんな人がいるものです。

キャッチコピーやお店の名前&アドレスが入ったものが多く、日本のふろしきや手ぬぐいに近い広告媒体だったよう。主に木製のハンガーが展示されており、書体のスタイルなどから1900年頃のベルリンの街並がみえてきそうでした。この瞬間がたまらなく好きなのです。古本やレコード集め、DEFAフィルムなどの映画鑑賞が好きなのは、全てはこの一瞬を感じたいから、といってもいいくらいなのです。

入場料はたったの3ユーロ。しかも主催者が制作したオリジナルハンガーのお土産付き! こうした配慮は、やはり個人だからこそできる面白さ。企画者のアイデアや視点がダイレクトに伝わって来るのも、小さな展示や催しが好きな理由の1つです。


週明け早々から歯科院へ。

前回の若い男性医から一転、険しい顔つきの熟練医(男性)が担当になってしまった模様…。家人に「あー、ハズレたねー」と言われました。以前、彼が横に生えてた(しかも歯茎内の)親知らずを取った後に激痛に襲われ「痛みを和らげてください(=注射するなり薬を処方するなり、どうにかしてくださいの意味)」と懇願。しかし「痛くて当たり前なんだよ。しょうがないんだよ」っていう返事をくれた人らしいです。なんすか、それ!

ただでさえビクつくのにそうした不安を取り除く優しさのない歯科医にあたると、不安がさらに倍率ドン!ですよね。なのに私ったら、自ら「虫歯&歯石チェックをお願いしたい」と、来週予約を入れてしまいました。ちなみに、これに対して「ん(=了解)」っていう返事だけですよ、この熟練医。独特なキャラクターでちょっと興味があるのかもしれない。なんつー物好きなの!私って。

話は変わりまして、昨年からずっと作業していた新しい書籍の予約が京都・恵文社一乗寺店でいち早くはじまったようです。『クレムケ展図録』『ドイチュラント』に続いて、今回も素敵なコメントを添えて下さいました! いつも本当にありがとうございます!


今年の日本での積雪は、こちらでも報道されています。雪と寒さに慣れっ子のドイツ人からすると、どうして100人以上もの人が雪で亡くなるのか信じられないらしく、新潟県出身の父に代わって「雪がどれだけ重いか」を力説しました。こちらの雪はサラサラですが、新潟の雪は水分をたっぷり含んでいるようで、非常に重かった記憶があります。

私は生まれも育ちも東京なので新潟の本格的な冬は知らないのですが、3月中旬頃訪ねたことが何度かあります。お墓参りをしたくても、すっぽりと雪に埋もれて自分の祖先の墓がどの辺だか検討もつかないのです。「(墓前まで)行けぇっこないから、行けるとこまで行ってそこから拝めばぁいぃー。東京から来たことに意味があるすけ」と言われたような気がします。父の故郷は、女性も自分のことを「オレ」という土地柄で、お味噌汁の具である豆腐は丸ごと鍋に入れみそを溶き、各お椀に分けるときにおたまで割ります。東京の母には随分なカルチャーショックだったようです。何度聞いても好きなエピソード。

話は変わりまして、前回の「ヴィーナーシュニッツェル定食」に気をよくして、近所でフライドポテトのように売られている小さな海老フライを買い、米を炊き、大根のみそ汁を作り「プチ海老ふりゃぁ定食」にしてみました(実はずっと試してみたかったのです)。海老の大きさは相当小さいですが、今回も結構イケました。モグモグ食べながら、在宅で仕事をされている方はお昼ご飯をどうされているのか、気になってしまいました。

写真のお皿は、母が父と暮らしはじめた頃に以前旅館を経営してた親戚からもらった食器だそうで、それを私が譲り受けました。小さい頃、これにアジの開きなんかがのっていると、すべて茶系で「なんて渋い食卓なんだろう」と思っていました。でも今はかなり重宝してます。大きさもほどよく、茹でただけの野菜もなんだかとても美味しそうにみえるのです。思いっきり普段使いですが、ずっと大切にしたい食器です。


とうとう週末に体調を崩してしまいました。『荒野の7人』レンタルしようと思ったのに…。

代わりにBBCワールドでブリットポップヒストリーなる番組が放映され、途中から観てしまいました。1994年という年にピントを合わせて、とにかくブラーvsオアシス(=ミドルvsワーキングクラス)の話題を軸に話が進む進む。途中出て来たスーパーグラス『Alright』のプロモが思いっきり能天気でよかったです。ホント、君たちはオーライだよって感じで。

『Girls&Boys』リリース当時、どうしてこんなおかしな曲出すんだろうって思ってました。ミョンミョンしたサウンド、オノマトペ好きの私の耳から随分離れなかった。ブラーは『Coffee & TV』が曲もプロモも好きです。


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A Pinch of Berlin
2006.10.10
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【出版物の紹介】

Book

切手で旅するヨーロッパ
山田庸子 著
Collection : BUSY TOWN
ピエブックス 刊
1,600円+税


Book

ドイチュラント
ドイツあれこれおしながき
山田庸子 著
ピエブックス 刊
1,900円+税


Book

展示図録
ヴェルナークレムケの世界
山田庸子 企画・編集
1.260円(税込み)

京都・恵文社一乗寺店
東京・ユトレヒト
等にて発売中


【プロフィール】

山田庸子 Yoko YAMADA

東京生まれ。フリーランスのグラフィックデザイナーを経て、 1999年末から拠点をベルリンへ移す。現在は執筆業を中心に、 旧東ドイツの庶民文化を紹介する活動なども行っている。


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